2011年03月05日

セイコー・ドルチェの文字盤仕上げ(リダン)

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 1980年代に製造販売されたセイコー・ドルチェの修理品の画像です。静岡市にお住まいのお客様から腐食した文字盤をきれいにしたいとの依頼を受け、オーバーホールと文字盤の仕上げ(リダン)の修理を行ないました。修理費用は33,600円(オーバーホール12,600円、文字盤仕上げ21,000円)で、修理期間は1ヶ月半でした。
 長年の使用によって文字盤が色焼けしたり腐食する時計を今までにたくさん見てきましたが、色焼けは紫外線にあたる機会が多かった場合に起こりやすく、今回のような腐食は時計内部に汗水が侵入することが主な原因で起こります。
 文字盤の仕上げ(リダン)は手間のかかる作業で、後継者不足もあって、日本国内で仕事を引き受ける職人さんがかなり減っており、香港や韓国の職人さんに依頼している時計業者もあるそうです。
 今回、作業を完了した時計を見て改めて思いましたが、新品と何ら変わらないほどに修復されており、実に見事な出来栄えでした。こんな素晴らしい仕事をする職人さんが年々減っていることが私は残念でなりません。この高度な仕上げ技術をぜひ時代を担う日本の若い世代の時計職人たちに伝承していってほしいと思います。 
         セイコー・ドルチェの文字盤仕上げ(リダン)
【品名:セイコー・ドルチェ】【型番:AAP924】【定価:10万円】【製造年度:1985年】【ムーブメント:電池式クォーツ】【防水性能:日常生活用防水】【ガラス:サファイアガラス】【素材:超硬質合金/バンドはステンレス製】



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Posted by 島田市☆村松時計店 at 11:09│Comments(0)時計修理
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