2010年04月30日

1960年代の初代グランドセイコーの修理

1960年代の初代グランドセイコーの修理

1960年代初期に作られたグランドセイコーの初代モデル(手巻き式機械)の
オーバーホール修理をお預かりしました。セイコーの公式サイトによると、
このモデルの発売価格は当時の一般的な会社員の初任給の2倍程度の
25,000円で、当時のセイコーの最高機種にふさわしい時計だったそうです。

長い間、手入れをしなかったとのことで、ケースの裏側の金メッキが変色し、
文字盤の色焼け、リューズの傷みなど、全体的に経年劣化が目立ちますが、
何と言っても希少価値の高いグランドセイコーのファーストモデルですから、
修理代がいくら掛かっても直す価値は十分あります、とお客様に申し上げました。

めったに実物を見る機会がありませんが、さすがはグランドセイコー、古き良き時代を
偲ばせる魅力に溢れ、裏蓋の獅子のマークも含めて、しばし時計に見とれてしまいました。

1960年代の初代グランドセイコーの修理

1960年代の初代グランドセイコーの修理

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Posted by 島田市☆村松時計店 at 11:09│Comments(4)時計修理
この記事へのコメント
60代初頭といいますと、高度成長期真っ只中
日本の工業技術が欧米に追いつき追い越せの
気概に満ちた時代でありました。
61年生れの私としましても当時の国産の名品
グランドセイコーファーストモデルが健在
で日常使用されていること自体嬉しいことです。
手巻きムーブも非情に美しく当時の日本の技術も
スイス製の時計に負けないぐらいのクオリティ
だったんですね。お値段の方も初サラリーの
2か月分ですか。デザインはパテックのカラトバラを
模したように見えますが、これが腕時計自体が高級品と
みなされていた時代のセイコーがイメージする最高級の
デザインだったのかも知れないですね。
Posted by hiro at 2010年04月30日 22:19
hiroさんへ

hiroさんと初代グランドセイコーは、ほぼ誕生した時期が同じなんですね。
初サラリーの2ヶ月分ということは、今で言うとおおよそ40万円くらいの感覚でしょうか。
約半世紀、50年ほど前の時計が今でも使用可能で、しかも修理も出来るなんて・・・
当時のセイコーの時計作りの志の高さ、技術力の高さに感服します。
Posted by むらまつ at 2010年04月30日 23:11
60年生まれのクマから見ても、「なるほど、存在感のある時計」・・・と言えると思います。
現在、復刻版を出しても風合いまでは真似出来ませんもんね。
経年劣化の一部が、「風合い」となるのかも知れませんね・・・
人間も、かくありたいものです。
Posted by クマクマ at 2010年05月01日 08:35
クマさんへ

なんとクマさんは1960年生まれですか。
1960年はまさに初代グランドセイコーが発表された記念すべき年です。
なにか縁がありますね。(^0^)

いい年の取り方をしている人間は実にいい表情をしています。
時計も、かくもありたいものです。
歳月を重ねながらいい味になっていく、そんな時計が、人間が、私は大好きです。
Posted by むらまつむらまつ at 2010年05月01日 11:01
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