2010年01月08日
1977(昭和52)年製のセイコーキングクォーツ
電池式クォーツ時計の販売が本格化し始めた1975(昭和50)年以降、
セイコーはそれまでの機械式時計の高級ブランドだったグランドセイコーと
キングセイコーのクォーツ版としてグランドクォーツとキングクォーツを発表しました。
画像の時計はそのうちのひとつのキングクォーツで、シリアル番号が「7」で
始まっているので1977(昭和52)年製であることが分かりました。
使用している電池は「SR43SW」で、電池寿命約5年の「4821」というキャリバーを搭載し、
カレンダー機能なしのシンプルそのものの実用時計に仕上がっています。
持ち主は80代の男性の方ですが、購入後30年以上を経過しながら、一度も故障することなく、
定期的な電池交換と何度かのバンド交換のみで使われてきた時計です。
すでに部品供給も終了しており、電気系統の主な部品がダメになると修理不能ですが、
歯車部分の汚れが原因の故障ならオーバーホールでの再生も可能です。
ケース本体はほとんど傷んでいないので、もしもの故障のときは諦めずに、
ぜひ修理を依頼してください、とお客様にお伝えしました。
Posted by 島田市☆村松時計店 at 10:05│Comments(0)
│時計修理